ページディレクトリ
pages
ディレクトリには、アプリケーションのビューとルートが格納されています。Nuxt はこのディレクトリ内のすべての .vue
ファイルを読み込んで、ルーターの設定を自動的に作成します。
すべてのページコンポーネントは Vue コンポーネントですが、Nuxt は特殊な属性や機能を追加し、ユニバーサルアプリケーションの開発をできるだけ簡単にします。
<template>
<h1 class="red">Hello {{ name }}!</h1>
</template>
<script>
export default {
// ページプロパティはここに
}
</script>
<style>
.red {
color: red;
}
</style>
動的なページ
動的なページは、API からの出力でページ名がわからない場合や、同じページを何度も作成したくないときに作成できます。動的なページを作成するには、.vue ファイル名の前にアンダースコアを追加します。ディレクトリを動的にしたい場合はディレクトリ名の前にアンダースコアを追加します。ファイル名やディレクトリ名は自由に指定できますが、名前の前にアンダースコアを付ける必要があります。
例えば、ページフォルダ内に _slug.vue
というファイルがある場合、context の params.slug で値にアクセスできます。
<template>
<h1>{{ this.slug }}</h1>
</template>
<script>
export default {
async asyncData({ params }) {
const slug = params.slug // "/abc" パスにアクセスすると、slug は "abc" になります。
return { slug }
}
}
</script>
/_book
フォルダ内に /_slug.vue
ファイルを作成した場合は、context の params.slug
および params.book
で値にアクセスできます。
<template>
<h1>{{ this.book }} / {{ this.slug }}</h1>
</template>
<script>
export default {
async asyncData({ params }) {
const book = params.book
const slug = params.slug
return { book, slug }
}
}
</script>
プロパティ
asyncData
asyncData はコンポーネントをロードする前に毎回呼び出されます。これは非同期にすることができ、引数として context を受け取ります。asyncData の結果は data とマージされます。
export default {
asyncData(context) {
return { name: 'World' }
}
}
fetch
非同期データの取得には fetch が使えます。fetch はサーバーサイドではルートをレンダリングするときに呼び出され、クライアントサイドでは遷移するときに呼び出されます。
<script>
export default {
data() {
return {
posts: []
}
},
async fetch() {
this.posts = await fetch('https://api.nuxtjs.dev/posts').then(res =>
res.json()
)
}
}
</script>
head
現在のページに特定の
タグを設定します。Nuxt はvue-meta
を使用してアプリケーションのドキュメントヘッドとメタ属性を更新します。
export default {
head() {
// このページの meta タグを設定する
}
}
layout
layouts ディレクトリで定義されているレイアウトを指定します。
export default {
layout: 'blog'
}
loading
loading を false に設定すると、ページに入るときに this.$nuxt.$loading.finish()
が自動的に呼び出されるのを防ぎ、ページを離れるときに this.$nuxt.$loading.start()
が自動的に呼び出されるのを防ぎます。
export default {
loading: false
}
transition
このページにカスタムトランジションを設定します。
export default {
transition: 'fade'
}
scrollToTop
scrollToTop
は、ページをレンダリングする前に Nuxt に一番上にスクロールするように指示できます。 デフォルトでは別ページに移動すると一番上にスクロールしますが、子ルートの場合はスクロール位置を維持します。 子ルートをレンダリングする際に Nuxt に一番上までスクロールするように指示したい場合は、scrollToTop
を true
に設定します。
export default {
scrollToTop: true
}
逆に、親ルートでも scrollToTop
を手動で false
に設定することができます。
スクロールについて Nuxt のデフォルトの挙動を上書きしたいときは、scrollBehavior オプション を参照してください。
middleware
このページのためのミドルウェアを定義します。このミドルウェアは、ページをレンダリングする前に呼び出されます。
export default {
middleware: 'auth'
}
watchQuery
watchQuery
キーを設定し、監視するクエリ文字列を設定します。定義した文字列が変更されると、すべてのコンポーネントメソッド(asyncData、fetch、validate、layout、...)が呼ばれます。パフォーマンス向上のため、監視はデフォルトで無効になっています。
export default {
watchQuery: ['page']
}
export default {
watchQuery: true
}
より洗練された監視のために、watchQuery(newQuery, oldQuery)
関数を使用することもできます。
export default {
watchQuery(newQuery, oldQuery) {
// 古いクエリ文字列に `bar` が含まれ、新しいクエリ文字列に `foo` が含まれている場合のみ、
// コンポーネントメソッドを実行します
return newQuery.foo && oldQuery.bar
}
}
key
テンプレート内の Vue コンポーネントで仮想 DOM のヒントとして使用できる key
プロパティと同様に、このプロパティでは、(親コンポーネントではなく)ページ自体からキー値を定義することができます。
Nuxt のデフォルトでは、この値は $route.path
になります。つまり、別のルートに移動すると、クリーンなページコンポーネントが作成されることになります。論理的には以下と同等です:
<router-view :key="$route.path" />
このプロパティは、String
または Function
で、ルートを第一引数として受け取ります。
ページを無視する
ページを無視したい場合は、ファイルの先頭に - を付けると router.js
ファイルに含まれなくなります。
例えば、pages/-about.vue
は無視されます。
設定
dir.pages
オプションを設定すると、pages/
ディレクトリの名前を別の名前に変更できます:
export default {
dir: {
// `pages` ディレクトリの名前を `routes` に変更します。
pages: 'routes'
}
}