モジュールディレクトリ
Nuxt は高度な (higher-order) モジュールシステムを提供し、コアの拡張を可能にしています。モジュールは、Nuxt の起動時に順次呼び出される関数です。
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Nuxt プロジェクトを強化するために、Nuxt チームとコミュニティによって作成されたモジュールの一覧 を見てください。
- 165 以上のモジュール
- 105 人以上のメンテナ
Nuxt を使って本番相当のアプリケーションを開発しているときに、フレームワークのコア機能が十分でないことに気付くかもしれません。Nuxt は設定オプションとプラグインで拡張できますが、複数のプロジェクト間でこれらのカスタマイズを維持するのは面倒で反復的で時間がかかります。一方、すべてのプロジェクトのニーズをすぐにサポートすると、Nuxt は非常に複雑になり使いにくくなります。
これが Nuxt がコア機能を簡単に拡張できるようにするために、より高度なモジュールシステムを導入する理由の 1 つです。モジュールは Nuxt 起動時に順番に呼び出される関数です。フレームワークは Nuxt が処理を続ける前に各モジュールが処理を完了するまで待機します。このようにして、モジュールは Nuxt のほとんどすべての項目をカスタマイズできます。 Webpack の Tapable に基づいた Nuxt のモジュール設計のおかげで、モジュールは例えばビルドの初期化のような特定のエントリーポイントにフックを簡単に登録できます。また、モジュールはテンプレートの上書き、webpack ローダーの設定、CSS ライブラリの追加、その他多くの便利なタスクを実行することができます。
素晴らしいことに Nuxt モジュールは npm パッケージに組み込めます。これによりてプロジェクト間で再利用したり、コミュニティでシェアすることができるようになり、高品質なアドオンのエコシステムを作成できます。
modules プロパティ
モジュールは Nuxt の拡張機能であり、フレームワークのコア機能を拡張し無限に組み込めます。一度モジュールをインストールすると、nuxt.config.js ファイルの modules プロパティにモジュールを追加できます。
export default {
modules: [
// 使うパッケージ名
'@nuxtjs/axios',
// プロジェクトのソースディレクトリの相対パス
'~/modules/awesome.js',
// オプションの提供
['@nuxtjs/google-analytics', { ua: 'X1234567' }],
// インライン定義
function () {}
]
}
Nuxt は node が要求するパス(node_modules 内)を使ってモジュール配列内の各項目を解決しようとします。@ エイリアスが使われている場合はプロジェクトの srcDir から解決します。
モジュールはビルドや実行を強化する関数をエクスポートし、オプションでジョブが終了するまで promise を返す必要があります。実行時にインポートされるので、最新の ES6 機能を使っている場合は事前にトランスパイルする必要があることに注意してください。
独自のモジュールを書く
モジュールは関数です。モジュールは npm モジュールとしてパッケージ化することもプロジェクトのソースコードに直接含めることもできます。
export default {
exampleMsg: 'hello',
modules: [
// シンプルな使い方
'~/modules/example',
// オプションを直接渡す
['~/modules/example', { token: '123' }]
]
}
export default function ExampleModule(moduleOptions) {
console.log(moduleOptions.token) // '123'
console.log(this.options.exampleMsg) // 'hello'
this.nuxt.hook('ready', async nuxt => {
console.log('Nuxt is ready')
})
}
// モジュールを npm パッケージとして公開する場合は必須
module.exports.meta = require('./package.json')
1) ModuleOptions
moduleOptions: これは modules の配列を利用するために、モジュールの利用者から渡されるオブジェクトです。これを使うことで modules のふるまいをカスタマイズすることができます。
トップレベルのオプション
nuxt.config.js にモジュールを登録するときにトップレベルでオプションを使えると便利な場合があります。このオプションにより、複数のオプションソースを組み合わせることができます。
export default {
modules: [['@nuxtjs/axios', { anotherOption: true }]],
// axios モジュールは `this.options.axios` を使ってこのオプションを認識します
axios: {
option1,
option2
}
}
2) this.options
this.options: このリファレンスを使って Nuxt オプションに直接アクセスできます。これはすべてのデフォルトオプションが割り当てられたユーザーの nuxt.config.js のコンテンツです。モジュール間の共有オプションに使用えます。
export default function (moduleOptions) {
// `options` には option1、option2、anotherOption が含まれます
const options = Object.assign({}, this.options.axios, moduleOptions)
// ...
}
CSS ライブラリの追加
モジュールが CSS ライブラリを提供する場合は、重複を避けるためにユーザーがすでにライブラリを含んでいるかどうかを確認し、モジュールで CSS ライブラリを無効にするオプションを追加してください。
export default function (moduleOptions) {
if (moduleOptions.fontAwesome !== false) {
// Font Awesome を追加
this.options.css.push('font-awesome/css/font-awesome.css')
}
}
アセットの出力
ビルド中にアセットを出力するために webpack プラグインを登録できます。
export default function (moduleOptions) {
const info = 'Built by awesome module - 1.3 alpha on ' + Date.now()
this.options.build.plugins.push({
apply(compiler) {
compiler.plugin('emit', (compilation, cb) => {
// info 変数の内容を含む `.nuxt/dist/info.txt` が生成されます。
// ソースもバッファにすることができます
compilation.assets['info.txt'] = {
source: () => info,
size: () => info.length
}
cb()
})
}
})
}
3) this.nuxt
this.nuxt: これは現在の Nuxt インスタンスへの参照です。特定のライフサイクルイベントにフックを登録できます。
- Ready : Nuxt は動作する準備ができています(ModuleContainer とレンダラの準備ができます)。
nuxt.hook('ready', async nuxt => {
// カスタムコードはここに記述する
})
- Error: フックを呼び出すときに捕まえられなかったエラーです。
nuxt.hook('error', async error => {
// カスタムコードはここに記述する
})
- Close: Nuxt インスタンスは正常に終了します。
nuxt.hook('close', async nuxt => {
// カスタムコードはここに記述する
})
- Listen: Nuxt の内部サーバーがリッスンを開始します(nuxt start または nuxt dev を使います)
nuxt.hook('listen', async (server, { host, port }) => {
// カスタムコードはここに記述する
})
this: モジュールのコンテキストです。すべてのモジュールは、ModuleContainer インスタンスのコンテキスト内で呼び出されます。
利用可能なメソッドについては ModuleContainer class のドキュメントを参照してください。
特定のフックでタスクを実行する
モジュールは Nuxt の初期化中だけでなく、特定の条件でのみ処理を実行する必要がある場合があります。強力な Nuxt フックを使って特定のイベントでタスクを実行できます(Hookable に基づきます)。Nuxt は Promise か async として定義された関数が返されるのを待ちます。
基本的な例をいくつか提示します:
export default function myModule() {
this.nuxt.hook('modules:done', moduleContainer => {
// これはすべてのモジュールのロードが終了したときに呼び出されます
})
this.nuxt.hook('render:before', renderer => {
// レンダラが作成された後に呼び出されます
})
this.nuxt.hook('build:compile', async ({ name, compiler }) => {
// コンパイラ(デフォルト: webpack)が起動する前に呼び出されます
})
this.nuxt.hook('generate:before', async generator => {
// これは Nuxt がページを生成する前に呼び出されます
})
}
提供されるプラグイン
モジュールが追加されると、1 つ以上のプラグインを提供するのが一般的です。たとえば、bootstrap-vue モジュールは自分自身を Vue に登録する必要があります。このような状況では this.addPlugin ヘルパーが使えます。
import Vue from 'vue'
import BootstrapVue from 'bootstrap-vue/dist/bootstrap-vue.esm'
Vue.use(BootstrapVue)
import path from 'path'
export default function nuxtBootstrapVue(moduleOptions) {
// `plugin.js` テンプレートを登録する
this.addPlugin(path.resolve(__dirname, 'plugin.js'))
}
注意: モジュールによって注入されたプラグインは、プラグインリストの 先頭 に追加されます。オプションとして:
-
自分のプラグインをプラグインリストの最後に手動で追加します(
this.nuxt.options.plugins.push(...) - 他のモジュールに依存している場合、モジュールの順序を逆にします
テンプレートプラグイン
登録済みのテンプレートとプラグインは lodash テンプレート を利用して登録済みのプラグインの出力を条件付きで変更できます。
// Google Analytics の UA を設定
ga('create', '<%= options.ua %>', 'auto')
<% if (options.debug) { %>
// 開発向けのコードのみ
<% } %>
import path from 'path'
export default function nuxtGoogleAnalytics(moduleOptions) {
// `plugin.js` テンプレートを登録する
this.addPlugin({
src: path.resolve(__dirname, 'plugin.js'),
options: {
// プラグインをプロジェクトにコピーするとき Nuxt は `options.ua` を `123` に置き換えます
ua: 123,
// dev を含む条件付きパーツは本番ビルドのプラグインコードから削除されます
debug: this.options.dev
}
})
}
カスタム webpack ローダーの登録
this.extendBuild を使って nuxt.config.js の build.extend と同じことが行えます。
export default function (moduleOptions) {
this.extendBuild((config, { isClient, isServer }) => {
// `.foo` ローダー
config.module.rules.push({
test: /\.foo$/,
use: [...]
})
// 既存のローダーをカスタマイズします
// Nuxt 内部のソースコードを参照してください:
// https://github.com/nuxt/nuxt/blob/2.x-dev/packages/webpack/src/config/base.js
const barLoader = config.module.rules.find(rule => rule.loader === 'bar-loader')
})
}
非同期モジュール
すべてのモジュールがすべてを同期的に実行するわけではありません。たとえば、API でデータを取得したり非同期操作を実行したりする必要があるモジュールを開発したい場合があります。このため、Nuxt は Promise を返すか、コールバックを呼び出すことができる非同期モジュールをサポートしています。
async/await を使う
import fse from 'fs-extra'
export default async function asyncModule() {
// ここで `async`/`await` を使って非同期作業が行えます
const pages = await fse.readJson('./pages.json')
}
Promise を返す
export default function asyncModule($http) {
return $http
.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/users')
.then(res => res.data.map(user => '/users/' + user.username))
.then(routes => {
// Nuxt ルートを拡張して何かをする
})
}
モジュールを公開する
module.exports.meta: モジュールを npm パッケージとして公開する場合はこの行が必要です。Nuxt は内部的にメタを使ってパッケージをより適切に処理します。
module.exports.meta = require('./package.json')
buildModules
一部のモジュールは開発およびビルド時にのみインポートされます。buildModules を使うと本番環境での起動が速くなり、本番環境での node_modules のサイズが大幅に削減されます。各モジュールのドキュメントを参照し modules または buildModules の使用が推奨されているかどうかを確認してください。
使い方の違いは以下の通りです:
-
nuxt.config.jsにmodulesを追加するかわりにbuildModulesを使います
export default {
buildModules: ['@nuxtjs/eslint-module']
}
-
package.jsonにdependenciesを追加するかわりにdevDependenciesを使います
yarn add --dev @nuxtjs/eslint-module
npm install --save-dev @nuxtjs/eslint-module
devDependency としてインストールし、nuxt.config.js では modules のかわりに buildModules を使うことをユーザーに提案することを強くおすすめします。次の場合を除いてモジュールは buildModule です:
- serverMiddleware を提供している
- Node.js ランタイムフックを登録する必要がある(例えば Sentry)
-
vue-renderer の動作に影響しているか、
server:またはvue-renderer:名前空間からのフックを使っている - webpack スコープ外のその他のもの(ヒント: プラグインとテンプレートはコンパイルされ、webpack スコープ内にある)
buildModules を使って提供する場合、この機能は Nuxt v2.9 以降から利用可能であることに注意してください。昔からのユーザーは、Nuxt をアップグレードするか modules セクションを使う必要があります。
Sébastien Chopin
Nazaré da Piedade
Nobu
川音리오
Maciek Palmowski
Nestor Vera
Daniel Roe
Yue Yang
Jeronimas
Clément Ollivier
Alexander Lichter
N3-rd
Adrien Zaganelli
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Stefan Huber
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Florian Reuschel
Savas Vedova
HIJACK
Vinícius Alves
Kareem Dabbeet
Valentín Costa
Ryan Skinner
Alex Hirzel
Ajeet Chaulagain
René Eschke
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Naoki Hamada
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Yann Aufray
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Nuzhat Minhaz
Lucas Portet
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