コンテンツディレクトリ
@nuxt/content
モジュールを使うことで Nuxt アプリケーションを強化できます。このモジュールは content/
ディレクトリへの書き込みや、Git ベースのヘッドレス CMS のように動作する MongoDB のような API を介してマークダウン、JSON、YAML や CSV ファイルを取得できます。
開発時のホットリロード
マークダウンファイルに変更があった場合 webpack を介する必要がないので、開発時における content モジュールのホットリロードは非常に高速です。また、content:update
イベントのリッスンやプラグインを作ることもできるので content 内のファイルを更新するたびに例えば fetchCategories メソッドをディスパッチすることができます。
content の表示
ページの本文を表示するために <nuxt-content>
コンポーネントをテンプレートで直接使えます。
<template>
<article>
<nuxt-content :document="article" />
</article>
</template>
content のスタイリング
アプリケーションの設計に使っているものによってはマークダウンを適切に表示するために何らかのスタイルを作成する必要があるかもしれません。
<nuxt-content>
コンポーネントは自動的に .nuxt-content
class を追加します。この class を使ってスタイルをカスタマイズできます。
<style>
.nuxt-content h2 {
font-weight: bold;
font-size: 28px;
}
.nuxt-content p {
margin-bottom: 20px;
}
</style>
マークダウン、CSV、YAML、JSON(5)を扱う
このモジュールは .md ファイルを JSON AST ツリー構造に変換し body 変数に格納します。YAML front matter ブロックをマークダウンファイルまたはドキュメントに挿入される .yaml ファイルに追加することもできます。また、同様にドキュメントに挿入できる json/json5 ファイルや行が body 変数に割り当てられる .csv ファイルを追加することもできます。
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title: My first Blog Post
description: Learning how to use @nuxt/content to create a blog
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マークダウン内の Vue コンポーネント
マークダウンファイルで Vue コンポーネントを直接使えます。ただし、コンポーネントをケバブケースで参照する必要があり自動終了タグは使えません。
<template>
<div class="p-4 mb-4 text-white bg-blue-500">
<p><slot name="info-box">default</slot></p>
</div>
</template>
<info-box>
<template #info-box>
This is a vue component inside markdown using slots
</template>
</info-box>
完全検索可能な API
$content()
を使って content を簡単に一覧表示したりフィルタしたり検索したりできます。
<script>
export default {
async asyncData({ $content, params }) {
const articles = await $content('articles', params.slug)
.only(['title', 'description', 'img', 'slug', 'author'])
.sortBy('createdAt', 'asc')
.fetch()
return {
articles
}
}
}
</script>
前の記事と次の記事
content モジュールには .surround(slug)
が含まれているので前の記事と次の記事を簡単に取得できます。
async asyncData({ $content, params }) {
const article = await $content('articles', params.slug).fetch()
const [prev, next] = await $content('articles')
.only(['title', 'slug'])
.sortBy('createdAt', 'asc')
.surround(params.slug)
.fetch()
return {
article,
prev,
next
}
},
<prev-next :prev="prev" :next="next" />
全文検索
content モジュールには全文検索が備わっているので何もインストールしなくてもマークダウンファイルを簡単に検索できます。
<script>
export default {
data() {
return {
searchQuery: '',
articles: []
}
},
watch: {
async searchQuery(searchQuery) {
if (!searchQuery) {
this.articles = []
return
}
this.articles = await this.$content('articles')
.limit(6)
.search(searchQuery)
.fetch()
}
}
}
</script>
シンタックスハイライト
このモジュールは自動的にコードブロックをラップし、Prism class を適用します。異なる Prism テーマを使ったり無効化したりすることもできます。
yarn add prism-themes
npm install prism-themes
content: {
markdown: {
prism: {
theme: 'prism-themes/themes/prism-material-oceanic.css'
}
}
}
マークダウンのパースを拡張する
もともとマークダウンはコードブロック内の行やファイル名の強調表示をサポートしていません。content モジュールでは独自のカスタム構文を使えます。行番号は data-line 属性の pre
タグに追加され、ファイル名は filename
class の span
に変換されるのでスタイルを設定できます。
目次の生成
TOC(Table of Contents/ 目次)配列プロパティがドキュメントに挿入され、すべての見出しとそのタイトル、ID の一覧が表示されるのでそれらにリンクできます。
<nav>
<ul>
<li v-for="link of article.toc" :key="link.id">
<NuxtLink :to="`#${link.id}`">{{ link.text }}</NuxtLink>
</li>
</ul>
</nav>
強力なクエリビルダー API
content モジュールには MongoDB に似た強力なクエリビルダー API が備わっており、http://localhost:3000/_content/
で各ディレクトリの JSON を簡単に確認できます。エンドポイントは GET や POST リクエストでアクセスできるのでクエリパラメータを使えます。
http://localhost:3000/_content/articles?only=title&only=description&limit=10
フックを使った拡張
フックを使用してモジュールを拡張し、ドキュメントを保存する前にデータをドキュメントに追加できます。
@nuxtjs/feed を使った統合
記事の場合、content は @nuxtjs/feed モジュールを使ってニュースフィードを生成することに使えます。
静的サイト生成のサポート
content モジュールは nuxt generate
を使って静的サイト生成ができます。nuxt クローラ機能のおかげですべてのルートが自動的に生成されます。